くまの連絡帳1

どうも、くまです。

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絵に描かれただけの存在ですが、だいたいノートにはさまったまま、ぼくを描いた人のことをみてすごしています。

なんていうんでしょうね人間たちのやってることが全体的にわかるんです。くまなのに。

 

ぼくを描いた「コガさん」は人間の子供がたくさんいる部屋に行ってしゃべる「じゅぎょう」という仕事をしていますが、むずかしいことは分かりません。

子供というのはいつもさわがしいものですが、コガさんが来ると静かになります。きっとそういう約束をしているのでしょう。

 

でも静にしない子供もいます。もし静にするのが約束じゃなかったのだとしたら、べつにいいんですけど。

でも他の人はみんな静かだから、静かに聞かないといけないのだと思います。たぶん。

 

だって、コガさんはぼくをつくった神様みたいなものですし、話していることは、きっととても、すごいことなのですから。

でも、他にもたくさんの大人がこの部屋に来て、それぞれまったく別のことを話しているようです。

 

神様がそんなにたくさんいて、毎日ちがう話をされたら、ぼくはがんばって聞きますけど、やっぱり混乱してしまいそうです。

だからぼくだったら、コガさんの話以外はあまり聞かなくていいかなと思います。人間の子供も、静に聞きたいのはだれか一人なのかな。

それでも、みんながたくさんのおとなの話を聞けるのは何でだろう。

それが人間とくまのちがいでしょうか。

ちょっと不安になりましたけど、

「授業する側の先生たちは話を聞いて欲しいからね、色々工夫するんじゃないかな。そもそも話がうまいとか、知識がすごいとか、そういう実例を見てきてるし。」

ですって。よかった、話すおとながちゃんとしてくれるんだ!

 

 

 

「今日は何もしたくないから、授業しなくていい?」

そうコガさんが言ったときのことをよく覚えてます。

ぼくはいつものようにお話を静かに聞いてるのが好きだったのに、何もしたくないですって!工夫するって言ったのに!

話す側と、聞く側がはんたいになったらダメです。だって、ぼくもみんなも聞きに来てるのに。

 

お話しないならコガさんが居る意味ないでしょ!

「授業しないと居ちゃだめ?」

だって、みんなにしゃべる仕事でしょ?

「べつにしゃべるのが仕事じゃないよ。それだったら塾の映像とかのほうがはるかに上手でしょ。先生のすばらしさは、自分がしゃべらなくてもいい時間をつくれることなんだから。」

え?サボれるってこと?

「くまっていっつもサケとってる?」

いや、そんなには。むしろ一年でちょっとだけです。

「くまをサボってる?」

べつに。…あれ?

ぜんぜんうまいたとえじゃないけど、ちょっと納得しました。

 

でもそしたら、きょうしつでだれが何をすればいいのか、困ってしまいました。

いつもはみんな寝ててもしゃべり続けるほどのコガさんが、今日はやりたくないというのも変です。でも、いつもしゃべってるからたまに飽きるのかなーとも思います。

やっぱり分かりません。

んー、くまった。

 

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